鹿児島に来たら芋焼酎を土産にしようと思っていたので、霧島市で焼酎蔵の見学が出来るところを探して訪れる。
見学を終えて焼酎の匂いをたよりに土産を選んだ。
その蔵でも限定販売にしているという霧島でも珍しい紫芋を使った芋焼酎を購入してみた。
味は帰ってからのお楽しみだ。
午後は桜島を観に行こうと思い、桜島に一番近い道の駅を目指す。
その道の駅には温泉施設がついていて今日はそこで休もうと考えていたが、定休日であったために桜島の中にある温泉へ行くことにした。
桜島は遠くからみて煙を吹いているところも衝撃的であったが、実際に訪れてみるとまた圧巻であった。
溶岩石がごろごろと転がって景色を支配してるのは今まで見たことのない不思議なものだった。

(写真)桜島
肝心の温泉を探して、桜島を進んで行くと幾つかの旅館やホテルで日帰り入浴をやっている様子が伺えた。
その中で「町の駅」という看板と入口の窓が曇っていて、いかにも温泉のようだった建物が気になって入ってみると、そこは温泉ではなく桜島の観光を案内する観光案内所であった。
ちょっとがっかりはしたが、温泉の場所や料金が書いてあるパネルがあったので、それを見ていると先客であった婦人にミカンを頂いた。
じつは建物に入る前から、駐車場に停めてあった横浜ナンバーの車は気になっていたのだが、その持ち主であるご家族の婦人であった。
少し前までは横浜に住んでいて今は霧島市に住まいがあるという話で、東京や横浜、今の旅行の話などをしているうちに、「これから知人のライブが宮崎県の古民家(宮崎と鹿児島の県境にあった)を改装したカフェで催されるので、それを一緒に観に行ってそのまま家に泊まっていったらどうだろうか」と誘われた。
この旅行では暗くなってからは車でうずくまってばかりで、夜に何か楽しいことがあるなんてことはなかったのでふたつ返事で快諾してお世話になることにした。
名刺交換をしてみるとそのご家族のお父さんは整体師をされていて、霧島の自宅兼職場にはよく旅人や整体のお客さんが泊まっていくそうで御縁帳(泊まっていった人が記すなんでもノート)なるものまであるらしく、とても面白い人たちだった。
そのままライブに行く前に、地元の人しか使わないという無人の温泉(入浴料100円!記録更新)を案内してもらって一緒に風呂に入り、一度お宅を案内してもらった。
その後、車に同乗してライブに行ってみるとそこは築何年だろうかという雰囲気のある建物で、ライブもとても素敵だった。
さらにお宅に帰ってきてからは、念願の芋焼酎まで頂いてしまって夜も深くまで話しこんでしまった。
この旅行でも最高に長く、また最高に面白い一日であった。
そして、こんな出会いを与えてくれた偶然の数々に感謝したいなんて思っていると。
「偶然なんかじゃなく様々な出会いは必然なんだよ。」
と言われて、なるほどそれもそうかもしれないななんて妙に納得してしまった。
とにかくそんな訳で、この日に起こったこと全てをここに記すことは出来そうにないが、その夜は布団で眠られる喜びと旅行の素晴らしき出会いを十分に感じて眠りについたことは間違いないと思う。
(30日目:鹿児島県)天気晴れ・走行距離5690㎞
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